2016年3月17日

ガン細胞はアミノ酸で増えていく?

via:知っておきたいアミノ酸のこと(臨床アミノ酸研究会)
がん細胞はブドウ糖ではなくアミノ酸で増殖していくことが判明(GIGAINE)
がん細胞を含む細胞分裂では、糖の一種であるグルコース(ブドウ糖)がそのエネルギー源になると考えられてきたのですが、MITの生物学者が行った研究により、がん細胞の分裂で最も大きなエネルギー源となるのはブドウ糖ではなくアミノ酸であることが判明しました。これは、がん細胞のエネルギー代謝を観察することで発見された新事実だそうで、がん細胞の成長・分裂を抑制する新薬を開発するための新たな手がかりになる可能性を秘めています。
アミノ酸が含まれるは食べ物は、鶏肉・牛肉・牛乳・チーズ・マグロ・サバ・カツオといった動物性たんぱく質に加え、大豆・ほうれん草・ナッツ類など人間がよく口にする食材が並びます。糖質制限をしている人にとっては悲報ともいうべき発表ですね。

胃がんを抑える酵素を発見

胃がん発症抑える酵素を発見 東大院「予防につながる」(朝日)
ピロリ菌がつくるたんぱく質が胃の細胞に侵入して「SHP2」という酵素と結びつくと、胃がんの発症を促すことが知られている。だが、このたんぱく質が別の酵素「SHP1」と結びつくと、がんの発症が抑えられることがわかった。

さらに、胃がん患者の1割はピロリ菌だけでなく、リンパ腫などの原因として知られるEBウイルスにも感染している。畠山さんによると、このウイルスに感染した細胞ではSHP1の量が減り、ピロリ菌がつくるたんぱく質の働きが強まることもチームが確認した。畠山さんは「SHP1を増強する物質が見つかれば胃がんの予防につながる」と話す。
とっかかりができれば実用化も早いと思うので期待したい。