ネイチャー・ジェネティックス掲載論文より |
■肝臓がん300例の全ゲノムを解読(理化学研究所)
■年間3万人死亡の肝臓がん 日本人では6タイプに分類 300人のゲノム解析から(ハザードラボ)
さらにゲノム異常のパターンをもとに分類した結果、日本人の肝臓がんは6タイプに分類され、手術後5年以内の生存率は、タイプによって15〜100%と違いが出たという。
■肝臓がん、ゲノム異常で6タイプに分類 異なる生存率(朝日新聞デジタル)
■肝臓がん 遺伝子で6分類 個々に効く薬の開発期待(日経新聞)
■肝臓がん:ゲノム変異で6分類 生存率0〜80%の大差(毎日新聞)
特に、がん抑制遺伝子として知られる「TP53」などに変異があると、5年生存率で20%と低く、6種類のうち最悪のケースで0%、最良で80%と顕著な違いがみられたという。
従来のがん治療では、同じ部位の癌であれば同じ抗癌剤で治療することが多かったが、患者の遺伝子を調べて、ガンになった原因遺伝子を特定することによることで、ガンの増殖を抑える効果的な分子標的薬を選択することができるようになる。ただ、肝臓がんにはまだ分子標的薬は登場していないが、今回の発見で、タイプごとに効く創薬や既存の抗癌剤の効き方を予測する技術の開発が期待されている。
[追記]
■日本人の肝臓がん ゲノム解読で6分類 再発率などに差 | NHKニュース(はてなブックマーク)