人工知能(AI)開発ベンチャー、プリファード・ネットワークス(東京・千代田)は26日、AIの進化を急激に加速させている開発手法「深層学習(ディープラーニング)」を使い、乳がんの早期発見精度を99%以上に高める技術を開発したと発表した。現状の8割程度から大幅な改善に成功した。数十種類のガン種に応用できるメドが立っており、今年中にも臨床試験を始め早期実用化を目指す。実現すればAIの応用により医療費の大幅な削減につながる先行事例となる。ディープラーニング技術を用いて、乳がんの早期発見精度をほぼ100%に高めることができたそうです。
血中の物質やゲノムなどの解析データを総合的にAIに学習させ、5千症例で高い精度を確認できた。わずかな血液を採取するだけで従来より安く、格段に高い精度の検査が可能になるという。学習させるデータをさらに増やし、日米などで医療機器として認可を取得していく計画。
2017年1月30日
乳がんの早期発見精度をほぼ100%に高めることができたそうです
▼AI応用、がん早期発見精度99%以上に VBが技術開発(日経)
2017年1月28日
オプジーボの効果をアップさせるミトコンドリア活性化薬
▼オプジーボ、がん攻撃力さらに強化? ミトコンドリア活性化薬と併用 京大など来年度にも治験へ(朝日)
オプジーボは、免疫のブレーキ役の分子「PD―1」の働きを抑え、免疫ががん細胞を攻撃できるようにする薬。進行したがんでも効果を示す報告がある一方、効かない患者もいる。がん治療はオプジーボを軸になっていくのかな。
本庶さんらは、がんを攻撃する際、免疫細胞が多くのエネルギーを使って増えることに注目。大腸がんのマウスに、オプジーボと同じようにPD―1の働きを抑える薬に加え、細胞内でエネルギーを作るミトコンドリアを活性化する様々な薬を注射したところ、がんはほとんど増えなかった。
すでに市販され、ミトコンドリアを活性化させる働きもある高脂血症治療薬「ベザフィブラート」を併用しても効果があった。一方、PD―1の働きを抑える薬だけを与えたマウスでは、がんの増殖は遅くなったものの、少しずつ大きくなった。
今回はマウスでの実験だが、現在はオプジーボの効果がない患者の治療につながる可能性がある。京大と九州大、先端医療振興財団(神戸市)は来年度にもおもに安全性を調べる治験を始めるという。
2017年1月2日
ガン細胞を排除する仕組み
◆がん細胞を正常細胞が“排除”するメカニズム、京大が解明 新治療法へ[ITメディア]
「Slit」「Robo」というタンパク質を作る遺伝子が壊れると、排除できなくなることを発見。これらのタンパク質が、がんのもとになる細胞と周囲の正常細胞を互いに反発させ、排除している可能性があるがんの初期段階では、正常細胞から変異しがん化していく細胞を、周囲の正常細胞が組織から排除し、症状の悪化を防ぐという仕組みがあり、「Slit」と「Robo」というタンパク質が壊れると、ガン細胞を排除できなくなる。
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